体脂肪について


 人間の身体には60兆個もの細胞があると言われており、脂肪細胞もそのうちのひとつです。成人した大人では250億~300億個ほどで、その数は赤ちゃんに比べて実に10倍になります。体脂肪の合成、分解、蓄積はこの中で行われます。体脂肪の増加とは、脂肪細胞の数が増えたり、細胞自体の脂肪の蓄積量が増えることにより起きます。脂肪細胞が分化して細胞の数が増えることはあっても、その数を減らすことはありません。

 

脂肪細胞

 

脂肪細胞とは

「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」の2種類があり、それぞれ特徴的な役割を持っています。

 

白色脂肪細胞(WAT)

身体の大半の脂肪細胞で、余ったエネルギーを脂肪として体内に蓄積する働きがあります。妊娠末期の3ヵ月(胎児期)、ミルクで育つ乳児期、思春期に集中して増殖する細胞で、一度作られると数は減少しません。そして白色脂肪細胞は15倍まで膨らみ、脂肪太りの原因となります。

 

褐色脂肪細胞(BAT)

背中(肩甲骨の辺り)や首周り、胸などに少量存在する細胞で、体脂肪をエネルギー熱に変換する役割を持っています。幼児期に多く、成人になると減少していきます。褐色脂肪細胞が多ければ多いほど、体脂肪を減らしたり燃焼させたりすることができるわけです。食生活は変わらなくても、年を重ねる度に太りやすくなるのは、この細胞の数が減少することにも関係しています。

 

脂肪細胞

 

脂肪燃焼メカニズム1

活動エネルギーが必要な状態(有酸素運動など)を始める

脳が脂肪を分解してエネルギーを生成するよう命令を出す

ノルアドレナリンやアドレナリンなどの交感神経を刺激する「脂肪動員ホルモン(アデポキネチックホルモン)」が分泌される

脂肪を分解する酵素「リパーゼ」が活性化する

リパーゼの働きにより体脂肪が分解されグリセリンと遊離脂肪酸となり血液中に放出される(エネルギーとして燃焼させる準備ができた状態)

さらにウォーキングなどの運動を続けることにより全身の筋肉で脂肪酸がエネルギーとして燃焼され体脂肪が減る

せっかく脂肪が遊離脂肪酸に分解されても、エネルギーとして燃焼できなければ再び脂肪へと戻ってしまいます。分解した遊離脂肪酸を燃焼するためには、一定時間以上の運動が必要です。

 

 

脂肪燃焼メカニズム2

運動などで体温が上昇し血糖値が下がる

脂肪細胞からエネルギーを取り出して血糖値を安定させようとするホルモンであるグルカゴンが分泌される

グルカゴンから指令を受け脂肪分解酵素であるリパーゼによって体脂肪が脂肪酸とグリセリンに分解され血液中に溶け出す

筋肉に運ばれて運動エネルギーとして消費される

 

脂肪燃焼